- 便潜血検査で陽性だと
指摘された - 排便時に出血があった
(血便が出た) - 便秘や下痢が続いている
- お腹に違和感がある
- お腹にガスが
溜まっている・痛い - お腹の張りや痛みで
悩んでいる - 便が細くなった
- 一気に体重が減った
- 大腸がんにかかった
親族がいる - 大腸カメラを受けたことが
ない40歳以上の方

下部内視鏡検査といわれます。肛門から内視鏡を挿入し大腸全てを直接観察することで、ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎、痔核などの病気を診断することができます。また、ポリープがあった場合にはその場ですぐに切除を行うことも可能です。
現在、がんで亡くなられる女性の死亡原因でもっとも多いのが大腸がんで、男性の場合も死亡原因の第2位を占めています。この大腸がんを予防できるのが大腸カメラ検査になります。定期的に大腸カメラ検査を行ってポリープを全て切除しておくことで、大腸がんの発生率や死亡率を大きく減らせることがわかっています。
大腸カメラ検査は
という特徴があります。 当院では、患者様の負担を可能な限り軽減した、苦痛のない大腸カメラ検査を受けていただける環境を整えております。まずはお気軽にご相談ください。
大腸がんは、食生活の欧米化や高齢化に伴い、患者数が増加している深刻な疾患です。初期段階では症状が現れにくく、定期的な大腸カメラ検査が重要とされています。
公益財団法人 がん研究振興財団 がんの統計2023引用
大腸ポリープには「腫瘍性」と「非腫瘍性」の2種類があります。「非腫瘍性ポリープ」は全て良性です。一方、「腫瘍性ポリープ」は「良性」と「悪性」に分かれ、悪性のものが「がん」と呼ばれます。
大腸がんは、一般的に良性の腫瘍性ポリープから発生することが多いと考えられています。したがって、大腸がんに進行する前の段階で良性腫瘍性ポリープを切除することで、大腸がんのリスクを大幅に減少させることが可能です。当院では、大腸カメラ検査で腫瘍性のポリープが見つかった場合、切除可能な大腸ポリープは、その場ですぐ切除します。安心して検査を受けてください。
採取した便から微量の血液を検出できる便潜血検査は、「大腸がん検診」として広く実施されています。
ただ、便潜血検査はあくまで“スクリーニング検査”です。スクリーニング検査は、症状のない多数の人びとの中から、特定の病気が疑われる人をふるい出すことを目的として行われます。そのため、陰性であっても、大腸がん(や他の消化管の病気)ではないことの確証は得られないのです。
特に無症状であっても大腸がんのリスクが高い方(40歳以上の方、生活習慣が乱れている方、大腸がん・大腸ポリープの家族歴のある方など)は、「便潜血検査で陰性だから問題ない」と考えるのではなく、1年に1度は大腸カメラ検査を受けましょう。
便潜血検査では、大腸がんの約10%を、大腸ポリープの約50%を見落としてしまうことが分かっています。
したがって、便潜血検査だけでは大腸ポリープがあるかどうかは絶対にわかりません。
大腸ポリープの一部ががん化することを考えると、「陰性であったから安心」とは言えないことが明白です。
一方の大腸カメラ検査では、カメラを通じて大腸粘膜を直接観察するため、がん・ポリープをほぼ確実に発見することができます。また、組織を採取して病理検査を行い確定診断をする、がん化のおそれのある大腸ポリープをその場で切除するといったことも可能です。
大腸カメラ検査では、肛門から内視鏡を入れて、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸を通り、最も深部にある盲腸や回腸末端まで挿入していきます。
大腸カメラ検査は「苦しい・痛い」というイメージをもたれている方がいるかもしれません。大腸カメラ検査で痛みが出るのはどうしてかといいますと、内視鏡により腸が引き伸ばされるためです。大腸の中で、S状結腸と横行結腸だけはお腹の中で固定されずにぶらぶらの状態で存在しています。S状結腸には屈曲があるため、内視鏡を無理に押しながら挿入していくと、S状結腸がスコープで引き伸ばされて痛みが生じます。そこで、当院では「無送気軸保持短縮法」による内視鏡挿入を行っております。この挿入法は、挿入時に空気を入れず腸をしぼませた状態で、少しずつS状結腸を手繰り寄せて短縮しながら内視鏡を進めていきます。腸を伸ばさないことで、安全で苦痛がほとんどない検査が可能となります。
医師の技術を駆使し、できるだけ痛みを軽減できるよう努めておりますが、少しでもリラックスして受けていただけるよう、当院では鎮静剤と鎮痛剤を使用した大腸カメラ検査を行っています。
安全性の高い麻酔を使用することはもちろん、血中酸素飽和度と脈拍のモニタリングを行いながら、検査を進めて参ります。
大腸の観察時には腸を膨らませて観察を行いますが、当院では空気ではなく二酸化炭素を使用しております。
二酸化炭素は腸管からすぐに吸収されて、吐く息からすぐに排出されるため、通常の空気を使用した検査よりもお腹が張らず楽に検査を受けていただけます。
大腸カメラ検査は、腸内を空っぽにしてから受けていただく必要があります。そのため、検査当日の5時間前から、下剤を飲んでいただきます。 検査当日の下剤服用は、ご自宅での服用または院内で服用していただいても構いません。どちらでもご都合の良い方を選択していただければと思います。 また、当院では下剤も複数の種類をご用意しております。以前の検査で下剤が上手く服用できなかった方はご相談ください。
当院では、6種類の下剤を使用しています。
服用量や洗浄料、味などは種類によって異なります。下記の表を参考にしてください。
下剤の種類 | モビプレップ | マグコロールP | ニフレック | ピコプレップ | ビジクリア | サルプレップ |
---|---|---|---|---|---|---|
量 | 1.5L | 1.5L | 2L | 300ml | 50錠 | 480ml |
洗浄力 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 〇 | ◎ |
味 | 〇 | 〇 | △ | ◎ | 錠剤のため無味 | ○ |
服用方法 | 水に溶かして 服用 |
水に溶かして 服用 |
水に溶かして 服用 |
水に溶かして 服用 |
水1Lと一緒に 服用 |
そのまま服用 |
洗浄に優れているだけでなく、梅ジュースみたいな味をしていて飲みやすいため、多くの病院・クリニックで扱われています。洗浄力の高いものほど、大腸の粘膜の観察がスムーズに進みやすくなります。
下剤としての総合力が高いものです。リンゴジュースに近い味をしているため、非常に飲みやすいというメリットがあります。ただし、洗浄力はモビプレップよりも少し弱めです。
腎臓疾患をお持ちの方には使用できません。
洗浄力が高く、体内にはほぼ吸収されない下剤です。そのためご高齢の方、腎機能が低下している方にもお勧めできます。薄めのレモンジュースみたいな味をしているのですが、この風味が苦手だと訴える方もおられます。
味はリンゴジュースと似ていて、マグコロールPと似ています。そのためかなり飲みやすく、服用量も非常に少なめです。一方、洗浄力は少し弱く、腸内洗浄がうまくできない可能性もあります。
「他の下剤だとうまく飲めない」「量が多いと飲めない」とお悩みの方にお勧めできます。ただし、腎臓疾患をお持ちの方には使用できません。
他の下剤とは異なり、液体ではなく錠剤です。そのため味はほとんど感じません。ただし水1Lと一緒に、50錠も服用しなくてはならないため、決して「飲みやすい下剤」ではありません。
「液体での下剤はうまく飲めないけど、錠剤なら飲める」という方にお勧めします。
なお、腎臓疾患や心疾患をお持ちの方、65歳以上の方、高血圧の治療を受けている方には使用できません。
他の下剤と異なり、すでに調剤された状態の下剤であり、ご自身で水に溶かしていただく必要がありません。
洗浄に優れているだけでなく、レモン風味で下剤を飲む量がモビプレップの半分でよいという特徴があり、近年はモビプレップと並んで第一選択として用いられる施設が増えています。腎臓疾患をお持ちの方には使用できません。
当院では、「下剤を飲まない大腸カメラ」を実施しています。
通常の大腸カメラ検査の場合、検査当日の朝早くから約2Lもの下剤(腸管洗腸液)をゆっくり飲んで、腸内をきれいにする作業が必要になります。
検査前の数時間の間で、この下剤を飲まなければならないのは大変なことかと思います。
「大腸カメラ検査そのものより、下剤を飲む方が辛い」と相談される患者様も少なくありません。
特に、普段あまり水分を摂らない方は、下剤を飲み切るのに苦手意識を抱いている傾向が強いです。
そこで当院では、検査前の下剤が苦手な方・飲めない方のために「下剤を飲まない大腸カメラ(胃内視鏡的洗浄液注入法)・鼻チューブ法」を実施しています。
検査の流れですが、まずは午前中に胃カメラ検査を受けていただく必要があります。胃カメラ検査で一通りの観察が終わった後に、内視鏡を通じて胃・十二指腸の中に直接、下剤を入れていきます。その後30分〜1時間程度で排便が始まり、2〜3時間程度で検査可能な透明な便に変化します。便が透明になったら大腸カメラ検査を行います。
※材料費として、通常の検査費用に加えて別途3,300円(税込)がかかります。
※ご高齢の方、慢性的な便秘の方、腹部手術の既往があり癒着が疑われる方などには腸管への負担を考慮して、従来の下剤を飲んでいただく大腸カメラをお勧めさせていただく場合があります。
※注入する下剤は一定量です。便の状態によって、追加の下剤服用が必要になる可能性もあります。
鼻に局所麻酔を施した後、極細チューブを入れていき、胃に少しずつ下剤を注入していきます。かなりの量の水を飲まずに済みますし、下剤特有の味に苦しむこともありません。内視鏡的洗浄液注入法と違って、同じ日に胃カメラ検査を受けていただく必要はありません。そのため、費用も安く済みます。
多くの水分を摂取する必要がありませんし、まずい味で辛い思いをすることもありません。また、内視鏡的洗浄液注入法と違って、必要がない時には胃カメラ検査を受けなくても構いません。そのため、費用もお得になります。
鼻からチューブを入れる際、ツーンとした感覚(鼻に水が入った時に起こるような感覚)がくることもあります。
※材料費として、通常の検査費用に加えて別途3,300円(税込)かかります。
※ご高齢の方、慢性的な便秘の方、腹部手術の既往があり癒着が疑われる方などには腸管への負担を考慮して、従来の下剤を飲んでいただく大腸カメラをお勧めさせていただく場合があります。
ご希望の方は事前診察を行う際に、「下剤を飲まない大腸カメラを希望」とお申し出ください。
がん専門の総合病院にて、技術と経験を積み上げてきた内視鏡専門医・指導医が診察から検査、検査結果まで担当します。これまでの経験と実績を活かし、高精度かつ検査時の苦痛が少ない大腸カメラ検査を行っていきます。
当院では、大学病院やがん専門病院と同様の最新の内視鏡システムを導入しております。狭帯域光観察(NBI: Narrow Band Imaging)は血液中のヘモグロビンに吸収されやすい紫と緑の2つの特殊な光を照らすことで、粘膜構造や血管走行をより明瞭に観察できる技術です。この技術と拡大内視鏡を組み合わせて用いることにより、ポリープの発見率の向上のみならず、病変を見つけた場合にそれががんかどうか、病変の広がりや深さがどうか、といった診断も行うことができます。当院では鎮静剤、鎮痛剤を使用して、苦痛なく受けていただける高精度のNBI拡大内視鏡検査を提供しています。
仕事や家事・育児などで忙しく、平日の時間が確保できない方でも検査を受けられるよう、当院は土曜日でも大腸カメラ検査を実施しています。
検査中に発見された切除可能な大腸ポリープは、その場ですぐ切除します。定期的に大腸カメラ検査を受けて大腸ポリープを全て切除していれば、大腸がんを予防できることがわかっています。
入院治療が必要な大きなポリープや大腸がんが見つかった場合は、連携病院へご紹介いたします。
同じ日に、胃カメラ検査も一緒に受けていただくことが可能です。検査前の食事制限や麻酔の回数が一度で完結するため、通院回数も減り、患者様のご負担も軽減できます。
検査の精度には影響はありませんので、ご安心ください。
検査後はストレッチャーで横になっていただいたまま、リカバリースペースへ移動します。鎮静剤の効果が切れるまで、ゆっくりお休みいただけます。
内視鏡を介した院内感染を防ぐため、大腸カメラ検査が終わった後は必ず、内視鏡用洗浄消毒器を使って徹底的に内視鏡を洗浄・消毒しています。
大腸カメラ検査は、スマートフォンやパソコンなどのWEBサイトからご予約いただけます。
ご希望のお日にちが決まりましたら、WEBサイトまたはお電話でご予約をお取りください。
大腸カメラ検査には「大腸カメラ事前診察」と「大腸カメラ」の両方のご予約が必要です。
大腸カメラ検査ご予約日前日までに、「大腸カメラ事前診察」のご予約も合わせてお取りください。
大腸カメラ検査は、スマートフォンやパソコンなどのWEBサイトからご予約いただけます。
ご希望のお日にちが決まりましたら、WEBサイトまたはお電話でご予約をお取りください。
大腸カメラ検査には「大腸カメラ事前診察」と「大腸カメラ」の両方のご予約が必要です。
大腸カメラ検査ご予約日前日までに、「大腸カメラ事前診察」のご予約も合わせてお取りください。
わずかな病変でも発見できるよう、そして、できる限り検査時の負担が軽減されるよう、
丁寧かつスピーディに検査を進めていきます。
約9,000~33,500円
※1割負担の場合は、上記費用の1/3となります。
※実際の診療内容によって
金額が変動することがありますのでご了承ください。
内容 | 費用 (3割負担の場合) |
---|---|
初診代+血液検査代 | 約3,500円 |
大腸カメラ検査 (薬剤料含む、検査のみ) |
約5,500円 |
大腸カメラ検査 (薬剤料含む、検査+生検) |
約9,500円~16,500円 |
大腸ポリープ切除 (薬剤料含む) |
約25,000円~ 30,000円 |
合計 | 約9,000円~ 33,500円 |
(税込)29,000円
※生検を行った場合は、生検の費用のみ保険診療となり別途診療費が追加となります。
※大腸ポリープ切除を行った場合は、血液検査のみドック料金(5,000円)となり、
大腸カメラ検査は保険診療に切り替えとなります。
※上記ドックの他に、人間ドックや胃カメラとセットのプラン、大腸カメラ単体のみのプランなど、さまざまなドックプランをご用意しております。
詳細はお電話でお問い合わせください。
詳細はこちら
検査項目 | 大腸カメラドック | |
---|---|---|
大腸カメラ検査(鎮静剤あり) | ● | |
血液検査 | 血液一般検査(白血球数、赤血球数、 血色素量、ヘマトクリット、血小板) |
● |
肝機能検査(T-bil、D-bil、AST、 ALT、γ-GTP、ALP、LDH) |
● | |
腎機能検査(BUN、Cre) | ● | |
膵機能検査(血清アミラーゼ) | ● | |
脂質検査 (LDLコレステロール、 HDLコレステロール、中性脂肪) |
● | |
尿酸検査(尿酸) | ● | |
血糖検査(空腹時血糖、HbA1c) | ● | |
費用 | 29,000円(税込) |
現金、VISA、MASTER、Dinners、JCB、アメックスのカードに対応しています。
クレジットカード決済
当院の大腸カメラ検査は、検査中に見つかったポリープ切除も含め、全て日帰りで受けることが可能です。
ただし、サイズが大きなポリープや大腸がんは入院での治療が必要になります。その際は、入院設備のある連携先医療機関へご紹介します。
ご来院いただいた後は検査着に着替えていただきます。検査着は当院で用意しておりますので、着替えをお持ちいただく必要はありません。
検査のみでしたら、当日湯船に浸かっても問題ありません。ただしポリープ切除を行った場合は、検査後から1週間ほどは、入浴ではなくシャワーにしてください。
大腸カメラ検査は、事前に診察を行うため、予約をしていただく必要があります。
検査のみ受けた場合、特に食事制限を行う必要はありません。少量の水を飲んで問題ないと分かりましたら、普段通りの食事に戻しても構いません。
検査中にポリープ切除を受けた方は、検査当日~数日間は消化が良い食品、刺激がない食品を摂るようにしましょう。飲酒は検査後1週間が過ぎるまで、控えていただきます。
生理中でも受けていただけます。可能でしたら、タンポンを付けて検査を受けられることをお勧めします。
また、検査中にゼリーが付着する可能性もあるため、タンポンの替えをご用意いただくと安心かと思います。