大腸がん

大腸がんの最大の原因は
食生活

大腸がんの最大の原因は食生活数あるがんの中でも、大腸がんの患者数は近年増加傾向にあります。現在、がんで亡くなられる女性の死亡原因でもっとも多いのが大腸がんで、男性の場合も死亡原因の第2位を占めています。
大腸がんの発症には生活習慣、特に「食の欧米化」が大きく関与していると言われています。
従来、日本人の食生活は、魚介類や穀物、野菜などをメインにした和食が中心でした。しかし戦後に入ってからは、食の欧米化によって、脂肪分の多い肉類や加工肉(ハム・ソーセージなど)を食べる機会が増えていきました。

また現代人は外食やコンビニの弁当・惣菜などを利用する機会が増えたため、野菜が不足し、食物繊維の摂取量も減少しています。
食物繊維などの摂取量が減少すると、大腸の中に便が溜まりやすくなります。代謝によって発生した発がん物質が大腸の中に留まる時間が長くなるほど、腸粘膜にも負担がかかり、がん化が促進されると指摘されています。また、過度な喫煙・飲酒、肥満なども、大腸がんのリスクを高める要因です。

大腸がんの初期症状は!?
症状チェック

早期の大腸がんは、自覚症状がほとんど現れません。早期がんから進行がんへ進行しても、余程サイズが大きくない限りなかなか症状が現れないため、自覚症状が現れた時には、かなり進行している可能性が高いです。
大腸がんを早く見つけ出すには、気になる自覚症状がない段階から大腸がん検査を受ける必要があります。
大腸がんは早期がんのうちに見つかった場合、100%に近い確率で完治すると言われている疾患です。
便潜血検査で陽性反応が出た方は、放っておかずに精密検査を受け、適切な治療を行いましょう。

大腸がんの初期症状は!?症状チェック

  • 便の通りが悪くなり、便秘になる
  • 便が細くなる
  • 血便
  • 便が残る感じ
  • 貧血
  • 体重が減る

がんが大きくなると便の通りが悪くなるので、便秘などの症状が起こります。また、肛門付近に大きながんが生じると、便が細くなります。

大腸がんの検査

大腸がんの検査大腸がんの可能性がある場合には、大腸カメラ検査を受けていただきます。
将来、がん化する危険性のある大腸ポリープ、特に「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれるポリープは、時間の経過とともにがん化するリスクがあるため、全て切除する対象となります。
大腸カメラでは、大腸全域の粘膜を全て観察でき、検査中に見つかった大腸ポリープや早期がん(微小がん)を切除することが可能です。そのため、将来の大腸がん予防に有効な検査だと言われています。他に病変が発見された際には、その病変の組織を採取し、病理検査を行って確定診断を行います。
「大腸カメラ検査が苦手」とお悩みの方でも、鎮静剤や鎮痛剤を使用しウトウトした状態で「痛くない大腸カメラ検査」を受けていただくことができますので、安心してご相談ください。

大腸がんの治療(手術)

治療法は、大腸がんの進行度合いによって異なります。

早期大腸がんの場合:
内視鏡的治療・外科的治療

早期大腸がんの治療には、内視鏡治療と外科手術の2つがあります。大腸の周囲にあるリンパ節を切除する必要があるかどうか(リンパ節転移が起こるリスクがあるか)によって、治療法を選択します。リンパ節転移のリスクは、がんの広がりや深さ、組織型などによって総合的に判断します。
サイズが20mm以下の早期大腸がんであれば、大腸カメラ検査中に切除することも可能です。早期の大腸がんであってもサイズが20mmを超える場合は、内視鏡から電気メスを出して直接病変の切除を行うESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という治療を行うため、入院が必要となります。
切除した病変を病理検査で調べた結果、リンパ節転移のリスクがあると分かった場合は、追加で外科手術が必要となります。

進行大腸がんの場合:
外科的治療・化学療法・
放射線治療

遠隔転移がなく、手術でがんが取り切れる場合は外科手術を行います。がんの広がりによって、術後再発予防のための化学療法(術後補助化学療法)を併用することがあります。
遠隔転移がある場合でも、外科手術を行う場合もあります。外科手術が行えない場合は、がんの進行を抑えるための化学療法を行います。
大腸がんは早期発見できれば、体に負担の少ない内視鏡治療で完治が得られる病気です。また、定期的に大腸カメラ検査を受けてポリープを全て切除しておけば、大腸がんを予防することも可能です。
大腸がんの予防・早期発見・早期治療のためにも、定期的に大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。

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