胃が荒れている

胃が荒れるのは
ストレスが原因?

胃が荒れるのはストレスが原因?胃からは食べ物を消化するための胃酸と、胃酸から胃を守るための粘液が分泌されています。何らかの原因で、胃酸と粘液のバランスが崩れると、胃酸によって胃粘膜が荒れてしまいます。
もちろんストレスによって胃が荒れるケースもありますが、以下の原因によって起こることもあります。普段の日常生活を振り返り、胃を大切にしましょう。

お酒・カフェイン飲料の
飲みすぎ

アルコールは胃粘膜を直接刺激します。胃の蠕動運動を抑え、胃もたれを引き起こす原因にもなります。特に、アルコール度数の高いお酒をストレートで飲んだり、お腹に何も入れないまま飲んだりすると、胃が荒れやすくなります。
またカフェインには、胃酸の分泌を促進する働きがあるため、コーヒーや紅茶、緑茶などの飲みすぎには気を付けましょう。

喫煙

タバコに含まれているニコチンは、自律神経に影響を及ぼす有害物質です。ニコチンにより粘膜の血流が悪くなり、胃酸の分泌が促進されることで、胃が荒れやすくなります。

ピロリ菌

ピロリ菌に感染すると、胃粘膜に慢性的な炎症が生じます。慢性的な炎症によって、胃の腺構造が破壊されてしまい、胃酸や粘液がうまく分泌できなくなります。この状態を萎縮性胃炎といい、ピロリ菌を除菌した後も萎縮の変化は残ります。

水なし、または少量の水で
薬を服用した

薬を水なし、または少量の水で服用すると、薬が食道の途中でひっかかりやすくなります。面倒かもしれませんが、薬は必ず、コップ1杯の水と一緒に服用してください。

薬のせいで
胃が荒れることも…

薬のせいで胃が荒れることも…テアスピリンやイブプロフェン、ロキソプロフェンが含まれている痛み止めには、胃の血行を悪くさせる副作用があるため、胃が荒れやすくなります。具体的な商品名としては、バファリン、イブ、ロキソニンなどが挙げられます。痛み止めを使う時は、用法・用量を守って服用しましょう。

胃が荒れている場合に
考えられる疾患

以下の疾患にかかると、症状として胃が荒れることもあります。

急性胃炎

急性胃炎とはその名の通り、突然、胃の粘膜に炎症が生じる状態です。
主な原因としては、アルコールの過剰摂取、薬剤、ピロリ菌感染などが挙げられます。発症すると、腹痛や出血、嘔吐などが起こります。
消化の良いものを食べて2~3日安静にして過ごしていれば自然に回復しますが、胃にびらんや潰瘍ができることで吐血や下血を引き起こす恐れもあります。

慢性胃炎

胃の炎症が、長期間続いている状態です。主な原因はピロリ菌の感染で、放置すると胃・十二指腸潰瘍や胃がんを引き起こすこともあります。主な症状としては、胃もたれやげっぷ、吐き気、食欲不振、腹部の張り感などが挙げられます。

胃潰瘍

胃酸によって、胃の粘膜がただれてしまう疾患です。
健康な胃は粘液に保護されているため、胃酸で荒れることはありません。しかし何らかの原因で胃酸と粘液のバランスが崩れてしまうと、粘膜が胃酸の影響を受けてしまいます。
ストレスやピロリ菌感染、喫煙、飲酒、カフェイン、塩分が高いものや辛いもの、熱いものの過剰摂取によって発症します。
主な症状としては、胃の痛みや吐血、下血などが挙げられます。

胃がん

胃の粘膜にできる悪性腫瘍です。胃がんの約99%はピロリ菌感染が原因となります。進行すると、吐き気・嘔吐や腹痛、食欲減退、体重減少、血便(黒色便)などの症状が現れます。

胃が荒れているときの対処法

胃の荒れをはじめとする胃疾患の多くが、生活習慣の乱れやピロリ菌感染によって起こります。「胃が荒れやすい」とお悩みの方は、以下の点に気を付けて生活しましょう。

睡眠不足の解消

睡眠不足の解消睡眠不足は胃が荒れる原因の一つです。睡眠はストレスを緩和させる効果もあるので、毎日、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

精神的ストレスをためない

今のご時世で、全てのストレスを回避するのは難しいことかと思います。無意識でも無理をしない方法を身につけて、仕事や人間関係と向き合うことも大事です。趣味など楽しいと思うことをして、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

便秘を解消する

便秘を解消する便秘は食欲不振を引き起こし、発がん性物質などの粘膜への作用を強めてしまう恐れがあります。
便意は我慢せず、きちんとした排便習慣を身につけましょう。食物繊維を積極的に摂って便秘を解消させるのも有効ですが、不溶性の食物繊維は摂り過ぎるとかえって便の量が増えて逆効果になることもあるので、注意が必要です。

市販の胃腸薬を飲む

一時的な症状(暴飲暴食など)でしたら、胃の荒れを解消させるため、ドラッグストアなどで販売されている胃腸薬を活用するのも有効です。消化を補助する「消化酵素」が配合されている胃腸薬を選びましょう。
症状が慢性的に続く場合は、きちんと医療機関を受診し、胃カメラ検査などの精密検査を受けるようにしましょう。

胃が荒れているときに
お勧めの食事

前日から今日の暴飲暴食によって胃が荒れている場合は、以下の食品を中心とした食事メニューにして、胃を休ませましょう。
食物繊維や脂肪が少ない食品を選び、薄味で茹でる・煮る・蒸す方法で調理しましょう。

  • お粥
  • 雑炊
  • うどん
  • 白身魚(皮を取る)
  • 鶏ささみ
  • 豆腐、納豆
  • 大根、かぶ
  • ヨーグルト
  • パン(調理パン、菓子パンはNG)

上記の食事を2~3日続けても症状が緩和されない場合は、何らかの疾患が隠れている恐れがあります。その際は早めに当院までご相談ください。

胃が荒れている、
吐き気がある場合には
ご相談ください

胃が荒れている、吐き気がある場合にはご相談ください一時的な胃の荒れ・吐き気でしたら、特に心配する必要はありません。
ただし胃もたれが長引いている場合、何度も再発している場合は、精密検査が必要です。
胃の荒れ・吐き気などでお悩みでしたら、まずは当院へご相談ください。症状を丁寧にお伺いした上で、必要に応じて胃カメラ検査を実施します。
当院では、鎮静剤や鎮痛剤を使用した苦痛のない胃カメラ検査を行っております。お気軽にご相談ください。

expand_less
tel:0666550330 WEB予約