お腹の違和感

お腹に違和感がある…
ストレス?病気?

お腹に違和感がある…ストレス?病気?「なんだかお腹が張ったような……」「なんとなくお腹が重い」
このような症状は多くの方が経験しているため、「とりあえず様子をみよう」と放置してしまう方も少なくありません。病院への受診を先延ばしにしてしまう方も、いるのではないでしょうか。
確かに、お腹の違和感は、一時的な暴飲暴食、食生活の乱れ、ストレスによって、起こることが多いです。しかし中には、大きな疾患のサインとして起こっていることもあります。また、このような症状が長引くと、仕事や勉強に集中できなくなったり食事が楽しめられなくなったりと、日常生活に悪影響を及ぼしやすくなります。
お腹の違和感でお悩みの方は、医療機関を受診し、原因を突き止めていきましょう。

お腹の違和感の原因は?

お腹の違和感の原因は?

  • 薬の副作用
  • 暴飲暴食
  • コーヒーやチョコレート、香辛料、冷たいもの、熱いものの摂りすぎ
  • ストレス
  • 喫煙
  • 不規則な生活習慣
  • 睡眠不足
  • 消化器疾患(逆流性食道炎や急性胃炎、腸閉塞、腸炎など)

上腹部が気持ち悪い、
違和感がある場合に
考えられる疾患

逆流性食道炎

食道と胃の境目にある下部食道括約筋が弱まったり胃酸が過剰に分泌されたりすることで、胃酸が食道へ逆流してしまう疾患です。食の欧米化や肥満、腹圧が上昇する姿勢(猫背・前屈みの姿勢)も発症と関係があるとされています。
上腹部の気持ち悪さをはじめ、げっぷや呑酸(どんさん)、胸痛、喉の痛み・違和感、咳、食欲不振などの症状が起こります。

急性胃炎

過度なストレスや飲み過ぎ、薬の副作用などによって起こります。
胃の気持ち悪さや、吐き気などの症状がみられます。

胃潰瘍

ピロリ菌やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の服用によって起こる、胃がただれる疾患です
胃もたれをはじめ、胸焼けや食欲不振、みぞおちの痛み、腹部の張りなどの症状が現れます。進行すると、潰瘍からの出血によって、吐血や下血、貧血を引き起こす恐れもあります。

十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を原因として起こる、十二指腸の潰瘍です。
胃もたれのほか、腹痛、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状を伴います。悪化すると、潰瘍からの出血によって吐血・下血・貧血を起こすこともあります。

機能性ディスペプシア

胃カメラ検査などを受けても異常が見られないのにもかかわらず、胃に不調が起こる疾患です。
主な症状は、胃もたれや胃痛、胸焼け、腹部の張りなどがあります。

胃がん

ピロリ菌の感染や喫煙、塩分の過剰摂取などによって、胃粘膜にがんが生じる疾患です。
胃痛や胃もたれ、胸焼け、吐き気、血便(黒色便)、食欲不振などの症状が起こりますが、早期では自覚症状はほとんど現れません。

下腹部が気持ち悪い、
違和感がある場合に
考えられる疾患

過敏性腸症候群

腹部全体の痛み、下痢・便秘などを繰り返す疾患です。「便秘型」と「下痢型」、そして下痢と便秘を交互に繰り返す「混合型」に分かれています。

クローン病

小腸や大腸を中心とする、消化管全体に慢性的な炎症が生じる難病です。
下腹部の痛み、下痢、血便などの症状がみられます。炎症がひどい場合は、腸管を休ませる必要があるため、栄養療法が行われます。適切な治療を続けて症状をコントロールし、粘膜の炎症を改善、維持する必要があります。

大腸憩室症

大腸の腸管壁の一部が外側に袋状に突出している状態です。基本的には無症状ですが、憩室内の血管が破綻することで、血便の原因となることがあります(大腸憩室出血)。また、憩室に細菌感染がおこると、下腹部の痛みや発熱、下痢・便秘などの症状が出現します(大腸憩室炎)。

大腸がん

早期では、自覚症状はほとんど現れません。しかし進行すると、下痢や便秘、血便、腹痛などが起こります。これらの症状は、大腸がんが進行しているサインにもなりますので、症状が現れた際は速やかに医療機関を受診して下さい。

便秘

便中の水分がかなり減少することで便が硬くなったり、腸管が狭くなったりすることで排便がスムーズにできなくなり、排便の回数が減ってしまう状態です。下腹部全体の痛みや残便感、腹部の張り感などが現れます。

腸閉塞(イレウス)

腹部の手術後に起こる癒着や、腫瘍、ヘルニア、腸管の麻痺によって、腸管の内容物がうまく肛門側へ流れなくなる疾患です。症状としては、胃の気持ち悪さをはじめ、腹部の張り感や腹痛、便秘、吐き気・嘔吐などが挙げられます。

虫垂炎

虫垂とは、右下腹部にある細長い臓器で、盲腸からぶら下がっている腸の一部です。虫垂炎とは、この虫垂が便などで閉塞して炎症を起こしてしまう病気です。よく「盲腸」と呼ばれているものです。初めは、みぞおちの痛みや吐き気・嘔吐などが見られます。その後、24時間以内に痛みが右下腹部へと移動するという特徴を持っています。

お腹の違和感がある場合にはご相談ください

お腹の違和感は様々な原因で起こります。多くの場合は一過性のもので、自然によくなってしまうことも少なくありません。しかし、中には緊急を要する疾患によって引き起こされているケースもあります。特に症状が改善せずに長引いている場合や、痛みがどんどん悪化している場合には注意が必要です。勝手な自己判断はせず、医療機関を受診しましょう。

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